全人格経営リーダーシップモデル

至善館が目指すことは、人類が直面する課題に対峙し、創造と変革を担うリーダーを育てることです。これからの経営リーダーには、事業の構想及び経営に関わる専門的な学識、能力を持つだけでなく、人類及びその社会が直面する課題や、その背景にある人間の本質、人類社会がたどってきた歴史、そして、グローバルな世界における多様性を深く理解していることが求められます。そして同時に、これからの経営リーダーは、自らが影響を与える人々や社会に対する責任感、また、高潔さを兼ね備えていることが不可欠です。

こうした考え方のもと、至善館が育成を目指す人材像を定義するものが、全人格経営リーダーシップモデルです。このモデルは「基軸力」「構想力」「実現力」と、それら3つを支える「意思力」から構成されます。至善館のカリキュラムはこれらのコンピテンシー(能力・資質)を涵養することを意図して構成されています。

1. 全人格な基軸力

歴史観・世界観・人間観に裏づけられた確固たる信条・理念・哲学と、社会の一員であるとの自覚・責務感を併せ持ち、自ら確立する基軸を拠り所として、ぶれずに判断し行動する力。

2 経営人材としての構想力

高い視座と長期的な視点を持ち、物事の本質を追求しながら、時代の変化と環境の変容を先取りし、過去や慣習にとらわれることなく、経営者・起業家視点で、新しい事業・組織・経営のあり方を構想する力。

3 リーダーとしての実現力

構想の実現に向けて率先垂範で行動し、人々と真摯に向き合い、共感と信頼を得て、組織と社会に波紋を広げながら、創造と変革を牽引する力。

4 個人としての意志力

自分は何者で、何をするために生を受けたのかという問いを通じて、使命感を身につけ、人生ビジョンを持って行動し、同時に、人としての成長を継続する力。