宗教から 察する社会構造と世界の多様性

コース名

宗教から 察する社会構造と世界の多様性

担当教員

橋⽖ ⼤三

必修/選択

必修

配当年次

⼀年次・後期

単位数

2単位

授業の目的

宗教は、⼈類のものの え⽅や⾏動様式に決定的な影 を与え、社会 を形成してきた。
この科⽬では、マックス・ヴェーバー以来の宗教社会学の伝統を ま え、最新の知⾒も織り みながら、社会の構造と⼈びとの⾏動原理を  定する宗教の作⽤に焦点を当てる。すなわち、キリスト教⽂明、イ スラム⽂明の両⼀神教⽂明について、ヒンドゥー⽂明と仏教につい て、儒教・道教にもとづく中国⽂明について、それぞれの特 や慣 習、思想、社会制度の違い等、⽐ 社会学の 点から み んだ 察 を⾏なう。
さらに、グローバル世界の現況を 明する 点から、アメリカのプロ テスタンティズム、イスラム復 運動、中国の社会主義市場経済な ど、国 政治、経済社会、⽂化などをめぐる最新の動向を分析し、こ れからの  選択を探り、将来を遠望できる学問的基礎を⾝につける ことを⽬的に、具体的な分析を⾏なう。とりわけ、それぞれの⽂明の 異なる原理や⾏動様式が、どのような対⽴を⽣み出すか、その価値  にさかのぼって 察し、その 決の⽅策を、地政学的・経済学的な⽂  のもとで えてみる。

学修の到達⽬標

この科⽬の、学修の到達⽬標は次の通り。

  1. 世界を構成する四つの⽂明圏が、宗教を基盤に成⽴していること、とりわけ、思考と⾏動の正しさの規準である正典(カノン)を基礎にしていることを、理解する。
  2. 正典が異なることから、これら宗教の思考や⾏動の様式が異なり、ひいては国際社会の多様性が⽣まれていることを理解する。
  3. グローバル企業や組織のリーダーとして職務を果たす際、組織成員の抱える⽂明や⽂化の多様性を⾃覚し、適切なマネジメントに結びつける姿勢、資質を育てる。
  4. グローバル企業や組織のリーダーとして舵取りを⾏なう際、国際社会の直⾯す る課題や困難を精確に読み取り、質の⾼い意思決定を⾏なう能⼒を育てる。